アフロ日記

日々の記録を、つらつらと。

石焼き芋のうまさったら

 昨年だったか、YouTubeを見ていると「あなたにおすすめ」のひとつの動画に目がとまった。『石焼き蜜芋の作り方』大体そんなタイトルだった。一気に心を掴まれた。普段から料理動画をサーフィンする者としては、数多くある中の一つに過ぎないのだが、焼き芋というフレーズに幼い時の良い記憶がよみがえってきた。

 ある秋に友人たちと「焼き芋しようぜ」となった。あの頃は、いつだって何かの遊びを考えていた。大抵は普段していることで十分だが、時々誰かのいつもとは違う提案に何よりわくわくした。ある程度の人口の住宅街に住んでいたので、気軽に焚火できる環境ではない。でも公園は多くある地域だったので、落ち葉が多くあった。提案と皆の同意からの動きだしは皆早く、学級会よりも何倍も真剣な会議が行われ、必要なものをあらかた話し合い、60Lの透明のゴミ袋を数枚家から持ってくる。皆、袋を片手に乗り慣れた自転車で落ち葉をパンパンに拾ってくる。結構場所は、高架下であった。高速道路のような大きな高架下でも、有名な橋の名前がついているような所でもなく、ただ少し広い道路にかかった橋のところである。
食料は、私の家にあったジャガイモとサツマイモ、そして誕生日の時にしか出番のないライターを拝借し、スーパーでアルミホイルを買った。その時のワクワク感は、今ではなかなか味わえない。それは気軽に友人と遊ぶことがなくなった。たとえ友人と集まったとしても、高架下でいい歳した男たちがそこで火を焚き出したらそれこそ警察が呼ばれるような気がする。こういう思い出に、自らの時間の経過を覚える。もしかすると、田舎に住むなら、今もまた簡単に庭で落ち葉を焚いたりするのだろう。

さて、今に話を戻すと、石焼き芋ダッチオーブン(以下鍋)で作るという方法である。詳しくは、YouTubeでいくらでも出ているので、調べてもらいたいが、ホームセンターで1〜2cmくらいの丸石を買ってきて、数回洗う。石の量は鍋の2/3位。鍋に石を入れて、蓋を閉め強火で10分加熱する。その後、加熱した石を半分弱取り出し、芋を鍋に入れていく。その後、取り出した石を芋の間に入れる。この時すべて芋が隠れなくても良い。後は、蓋を閉め弱火(鍋に火がつく位)で1時間。その後、少し蓋をずらして、蒸気が出るようにして中火で15分。この工程で皮をある程度乾燥させ、皮ごと食べても、いや皮ごと食べてこそ焼き芋のなのだということを知る。最後の15分は、皮をいい感じにするため、それぞれのコンロで良い時間を探求してほしい。それだけ価値がある。トロトロの身と、香ばしい皮は、サツマイモを好きになるには十分なものである。最近は、ダッチオーブンもホームセンターやニトリなどでも取り扱っていたので、結構誰でも入りやすいものではないかと思う。

 

では一句。

最近は コンビニで買える うまい焼き芋(字余り)